タバコ産業と増税の話

はじめに / ニュース記事から

「タスポ廃業」県内でも続々 倍増、1ヵ月69店 たばこ店 売り上げ激減「無職同然」 / 西日本新聞
タスポ導入によってコンビニは好調ですがそれ以外のたばこ販売店には深刻な現状が押し寄せています
さらには最近ではたばこ一箱1000円にする話、そしてそれを実際にやって吸う人が減ったとしても試算では税収はむしろ今より上がる、という話がなされています

それはどういう事であるのか

でも実際はこうやって廃業してしまう人とかも大勢居るわけですよね
1000円とかにしたらそれはこんなもんじゃないでしょう
個人営業のたばこ店なんて一瞬で絶滅するでしょう、
JTとかのたばこ関連の会社では物凄いリストラが発生するでしょうし、株価も暴落するでしょう
たばこを吸う人が激減するということはその分野が経済的に大きく減退するということでもあります

そうやって路頭に迷う人が増えればその分社会保障費などの負担も大きくなるでしょうし、
実際価格を上げたところで税収がどうだとかそういう話しかされていない事が異常なわけです
たばこを吸う人はもちろん吸わない人にも関係することだし、税収が増えるから良い事だ、国民が健康になるから良い事だ、というそういう短絡的な見方しかされない

自分の考え

正直自分もたばこは嫌いだし吸う人間もマナーが悪い人間が多いようには思いますが、
だからといって吸わない人間がここまで一方的に攻撃するのが好ましい事かどうかは疑問です
そもそもたばこ自体は嗜好品であり迷惑をかけずに吸ってる人、体に悪影響でも良いと思って吸ってる人が居るでしょう
そういう人たちの楽しみを阻害するような行為ははっきり言ってやり過ぎだと思います

何故たばこだけが増税が叫ばれるのか

税収を賄う目的はともかくなぜたばこだけが増税ムードになっているのでしょうか
健康問題や未成年の喫煙などの社会的悪影響などが主にその理由として挙げられることが多いように思いますが、
社会的悪影響で言えば酒類だって飲酒運転・酔っ払いや「酔っていて覚えていない」と供述する犯罪、など色々及ぼしているでしょうに
その酒類には全くそういう事を行わずたばこに関してだけ色々言う事にもおかしいと感じます

関係無いから言いたい放題の非喫煙者

結局は非喫煙者は「自分には関係がない」という立場だから言いたい放題なんですよね
これってニュースなどにその背景とかも考えずにすぐ批判したりするバカな国民像とよく似ていると思います
自分に関係がないから、そこまで一生懸命にならないというのも分からないことじゃないですが
だからそれで別に構わない、むしろ良い事だなどという判断をしたりするのは間違っていると思います

たばこが社会悪として糾弾されるのは恐ろしい事ではないか

そもそもこの前某友人とそういう話をしていたら、
「たばこ販売関連の人間は職を失ったところで社会保障の対象にする必要が無い」という旨の発言をされて衝撃を受けました
言ってる内容はたばこ販売関連の仕事をしている人間に対する生存権を否定する職業差別のようなとんでも無い事であるので、
もちろん自分は猛抗議しました 彼は根が悪い人ではないので当然自分の言ってる事が正しくないという事に気付いて即撤回をしましたが、
結局自分に関係がないとこういう発言が平気で飛び出しうるという事にものすごく恐怖感を覚えたし、
もし非喫煙者がこぞってこのようなことを言い始めたとしたらそれは恐ろしい事だと感じました

最後に

はっきりといってたばこ1000円というのは単なる価格暴力です
国民の健康、税収という事だけを見るのではなくもっと広い視野をもってそれがどういう事であるのかという事を考えてみてほしいと思います

著作権の話

はじめに / ニュース記事から

asahi.com(朝日新聞社):ブルーレイにも著作権料を課金へ 文科省と経産省が合意 - 社会
ブルーレイディスクに著作権料を課金するというニュース
著作権保護団体はHDDにも課金をしたかったがそこでは折り合わず、といったお話です
むしろDVDが録画用というのがあって著作権料を乗っけられているのにブルーレイに今まで無かったのかー、っていう自分の知らなさに失望したりしたのですが、
DVDのようにメディアがビデオ用データ用と分かれるのでしょうか、その辺りがよく分からないのですが

権利保護が消費者に対して暴力的になっている

HDD課金はあまりにもやり過ぎですよね、
そもそもiPodもそうだけどどう使われるのか分からないのに、
著作物を保存する使い方が多いからそれで課金というのはあまりにも乱暴だと思います
もしiPodに自分で作曲した曲のみを保存して聴いている人が居たとしても同じお金を払わなければいけないというわけです
もちろんその人がそんな事を言ったところでお金が返ってくるわけがないでしょう

著作権保護団体、という存在

そもそも著作権は創作側の持つ権利として当然のものであるし最近の軽視された世の中の方がむしろおかしいように思うのですが、
著作権保護団体というのがそもそも他人の権利を守るというようなもっともらしい事を言いながらそれをエサにしてる存在という感じがするんですよね
だから何かやる度に「またか」「そこまでやるか」と言われる存在になるんだと思います
自分もこういう団体が次々と色んなことを言い始めるのには違和感を覚えます

企業まで及ぶ著作権軽視

そういえばカプコンがニコニコ動画で流行ったものを収録したCDに「ロックマン2 Dr.ワイリーの謎」のワイリーステージ1の曲を使用したおっくせんまんというものを入れることを承諾した事に関してですが、
その決定については間違っていると思います
どこかのサイトでも言われていましたがあれはあくまでも著作権を無視した「違法アップロード」です
カプコンのような大手企業がそのようなものを許可したというのはあまりにも自社の著作物に対する意識が薄いと言えますし、
カプコンだけではなくゲーム業界自体にそのような著作権軽視のような考え方を蔓延させてしまう可能性もあるわけです
自社の財産なのだから、それを守っていくことは企業として必要なことだと思います
盛り上がったから良い、というのは権利者として責任感があまりに薄いように感じますね