実況パワフルプロ野球 2001決定版

2002年のパワプロシリーズはPS2で8、PSで2001が発売されました
PSの年号をふったシリーズは2001は開幕版という表記がなくなり年号のみとなりましたが、
年末にはいつも通り決定版という名前で発売されました
2001年版ではペナントが大幅に強化され、現代版に近づいた要素が多くありました
そんな2001決定版を紹介したいと思います

Soft Data

発売日: 2001年12月20日
発売元: コナミ
定価: 5,800円
媒体: CD-ROM
ジャンル: スポーツゲーム
メモリーカード2~10ブロック使用
中古相場: 500円〜1,500円くらい

Opening Movie



オープニングムービーは赤チームと青チームのパワプロ君のチームが対戦している感じのシーンと、
12球団のユニフォームを着たパワプロ君が順番にポーズを決めるシーンで構成されているものです
やっぱりPSなのでこういうムービーは粗いです

Title


パッケージやディスクの色は銀色ですがタイトル画面は水色っぽい色ですね
銀色なのは2001の金色と揃いがいいからでしょうか、あまり両方買ったりしないと思いますが

Main Menu


メニュー画面は横に長くなりこの画面のときの音楽も変わりました
前の音楽ばかりも飽きるので良いと思いますが少しシリアスな感じの重い感じの曲になった気がします
下のメッセージ部にはカーソルが合わせられているモードの説明みたいなものが表示されます

Game Mode


決定版なのでやはり各チームの並びは2001年シーズンの順位の並びになっています
この年はヤクルトスワローズと大阪近鉄バファローズが優勝したみたいですね
そういえばヤクルトはこの年以来優勝していないし大阪近鉄に至っては無くなっちゃいましたね
ある意味貴重な並びなのかもしれません

Game Mode View


このバージョンでは二軍(ファーム)枠が出来て選手枠が増えました
話題性があるものの一軍に居ない選手などが多く登場して当時は嬉しかったりしたものです
しかしアレンジでサクセス選手で構成したチームを作る時などに必要な人数が増えるということにもつながってしまった面もあります

試合のシステムのようなものは前年のものと変わっていないですね
写真撮ってたらそういえばこのシーズンはローズがHR55本打ったんだっけとか思ったりして懐かしく思いました
昔のバージョンってやっぱりこういうの良いですよね

Dramatic Pennant


このバージョンではペナントはドラマチックペナントオンリーとなりそのままモード名になりました
一本化するならドラマチックとかっていう名前を無くしてしまっても良かったようにも思いますが
そして外国人枠や先発ローテ、一軍二軍の入れ替え、トレードなどの新しい項目が多く増え、
他チームに関してもより細かく設定が出来るようになりました
やはりこのドラマチックペナントの進化は2001で一番惹かれた部分ですね

キャンプは2000までの全体的に練習指示をおこなう形式から、
サクセスのような形式で個別に練習と能力値アップをおこなうものになりました
意図するような能力上昇が見込めるようになったのはなったと言えますが、
ペナントを優位に進める為の戦力上昇を目指すとなるとはっきり言って面倒臭いですね
あとサブポジ練習や焼肉などの特殊な練習が無い辺りも一つ残念なところなのかもしれません



主にこのバージョンで充実した項目は戦略ボタンの部分ですね
トレードは二軍選手同士の自由トレードというめちゃくちゃっぷりですが、
要素としてはあっていいと思うし当時は新しい試みだったんですよ
新戦力補強はサクセス選手などを途中で入れられるんですよね これも節度を守らないと面白くなくなる要素です
まあそういうわけで2001のペナントは色々と新しい試みがなされた正当進化を見せつけるものだったわけです
あとこのバージョンのペナント開幕後の画面の音楽がものすごく好みです

Data Are Kore


能力などの項目に関しては前年度版とほとんど変わりません
まあ2000でだいぶ出来上がっていましたからね

パスワード入力ではいつも通り他の自作選手を登録出来ます
パスワード入力が通るのは2001、8、8決定版らしいです
この2001決定版で作った選手は8決定版、2002春に持っていく事が出来るようです
2001、2001決定版同士ならメモリーカードを二つ使用することでパスワード入力をしなくても選手データを移すことが出来ます

Success Road


サクセスは2001年版ではサクセスロードという名前になっています
舞台はプロ二軍です
一年間で結果を出して球団に残る、というのが目標です
PSの前年度版もプロ二軍編だったので、またかよという感じですよね
やはり8と距離を置き定番キャラなどの登場はあまり無いようになっていますが、
相変わらず猪狩が自球団の選手として出てくるしほかにも阿畑や鮫島が登場します

サクセスロードでは期間が1年間となっていて一週間に三回コマンドを実行します
トータルのプレイ時間はあんまり変わってないしはっきり言って分かりづらくなっただけです
あと道の上で小さなキャラクターが動くだけでキャラクターの絵みたいなものはありません
更に主人公が全くしゃべらないのです これが周りだけ勝手に盛り上がっているような感じで興ざめだったりします
シナリオが選べたりするようなことはなく一種類の話で固定されています
主人公には病気の妹が居るという設定で試合で活躍して元気づけるという事も求められます
まあこのサクセスは劣化しちゃった感しか感じる事が出来ないですね
色んな面でパワーダウンしています
シナリオが薄い上に一種類、妹とかどうでもいい要素が強制、妙に交通事故に遭いやすい、などなど、
プレイしてて無駄なところや理不尽なところなどを多く感じました
このサクセスロードはマイナーチェンジなどを経て2002春、プレミアム版と以降のPS版パワプロに流用させることになるのですが、
そんなことをするほど出来のいいものだとは思えないですね
サクセスに関しては初のPSオリジナルサクセスの'99以降劣化を繰り返している印象が否めません

Arrange Team


アレンジの新しい要素は対戦のところで書いた二軍枠です
登録選手が増える、ペナントで入れ替えをおこなえるという利点のほか、
サクセス選手でチーム構成をする時に多くの人数が必要になったという欠点があるといえます
個人的には利点の方が大きいと思いますし、後のバージョンでも当たり前のようにありますよね

Home Run Race


ホームラン競争は相変わらずの形式ですね
前年度版から特に変わったところは見受けられません
1選手プレイは10球、3選手プレイはひとり3球ずつの9球です

Scenario


シナリオモードでは2001年プロ野球シーズン公式戦の中から選ばれた実際のシーンをプレイ出来ます
チームを勝ちに導けばクリアで、実際の場合と同じように勝つ必要は全くありません
やはりこのモードは古いバージョンでプレイする意味のあるモードだと思いますね
そして決定版に価値があるといえるモードでしょう

Camp


キャンプは色々な練習をする事が出来ます
前年度版と画面の区別がつかないですね

感想


PSの2001年版はPS2の8の発売が遅れた為急いで発売した感が強く、
決定版も2001ベースの為にその煽りを受けた感じがします
しかしペナントの進化はやはりこのバージョンの評価すべきポイントだと思います
この年のペナント強化を足がかりに以降のバージョンでペナントがどんどん濃いものになっていったような感じがします
しかしサクセスロードはやはり劣化のような感じがして残念ですね
毎年発売するのならやはり前年以上のものを期待してしまうのは当然だと思いますし、
PSで発売し続けるくせに内容が薄くなるというのは納得がいかないところがありますね
出すのならきちんとしたものを発売する必要がメーカーにはあると思いますし、それがなされないのは購入するユーザーに対して良くないと思います
あと地味に公式戦記録が無くなっているんですよね、個人的に昔のバージョンの価値のひとつだと思うので無いというのは残念です
PS2001年版は進化したところはあるものの代償が大きかったバージョンだと思いました
正直これを手に取るよりかは先に'99、2000の方を薦めます