実況パワフルプロ野球'99決定版

1999年のパワプロシリーズは、N64でメインシリーズの6、PSで99開幕版/決定版が発売されました
PSでは前年までも一応発売されていましたが、サクセスが他作をベースにしたものであったりなどあくまでもサブ的な位置づけが強かったのですが、
この99では完全オリジナルのサクセスを初めてPSで搭載した豪華な作りになっていました
やはりPSはN64より大きなシェアを誇っており需要があったのでしょう、
自分の周りでもパワプロといえば'99に触れてきたという人は非常に多い気がします
もちろん出来の方も前作より大進化を遂げたソフトになっています

Soft Data

発売日: 1999年12月25日
発売元: コナミ
価格: 5,800円
媒体: CD-ROM
ジャンル: スポーツゲーム
メモリーカード2〜9ブロック使用
中古相場: 100円〜800円くらい

Title


オープニングムービーのようなものはありません
パッケージなどはオレンジ色でデザインされていますがタイトル画面はそんな感じがありません

Main Menu


メインメニューです
まあ特に目立ったモードはないですが、各モードの中身は色々強化されています

Game Mode


チームの並びはシーズンの順位になっています
福岡ダイエーホークスと中日ドラゴンズが優勝したシーズンですね

Game Mode View



グラフィックはN64の5、6のものにレベルアップしました
以後PSはこのグラフィックがスタンダードとなるわけです
今見るとこれでもだいぶ粗いのですが、慣れるとやりやすいですね


なんと福留がショートを守っていたりします
和田がキャッチャーだったり今見るとやっぱり全然時代が違うような感じでそれはそれで面白いですね
他にも懐かしい外国人なども古いバージョンの魅力です
打撃は真芯でとらえるより少し下にずらした方がホームランになりやすいような気がします

Pennant Race


ペナントモードはN64の6で導入されたドラマティックペナントを早速導入しています
今では当たり前も当たり前な選手の能力推移があるようになったわけです
キャンプ後やペナントレース終了後にはアレンジチームとして保存することも出来るので、
自分の方針でチームを育てて成績をつけるということが出来る画期的なものでした

キャンプでは練習メニューを組んでシーズンに備えます
普通のメニューのほか、変化球の習得やフォーム変更、守備コンバートなど結構幅広いことが出来ます
能力の伸びは緩いように思います

最終クールには焼き肉なんかもあったりします
起用法を決めるときがあるのですが、詳細を設定出来るようになったのは次年度版からで役割だけを設定する簡易なものです



シーズンに入るとほとんど従来の流れです
ベテランが非常に衰えやすいので、サクセスで選手作成後に選ぶパターンでベテラン(安定性があるみたいな記述)を選ぶメリットが無い気がします
当時よく分かってない頃に、安定性あるんだーと思っていつもベテランを選んでて涙目でした

Success


PS初の完全オリジナルのサクセスモードは、
当時シリーズでも初めてだった社会人野球編です
同じ予選リーグの会社の中から強弱ある3社を所属先として選択出来ます
6の大学編並に各社特色に満ちています

はじめは強さ標準のパワフル物産しか選べません
ここでは野球も仕事もそれなりにこなしながら社会人野球を戦い抜きプロを目指します
試合で活躍したりスカウト(右側の写真の人)にアピールしたりしてプロへの足がかりを作るわけです
パワフル物産はいちばん最初にやる事になるわけですが結構育成難易度が高いように感じます

試合は年2回で5月の都市対抗選手権と9月の日本選手権です
都市対抗選手権が東京ドーム開催で日本選手権が大阪ドーム開催、予選は地方球場です
一般的に社会人野球というのはレベルに反してマイナーなのでこういうのもパワプロ'99で知ったもんです
最終年の日本選手権は負けた時点でドラフトまで早送りされるので特に勝つことが重要になりますね
どの会社でもキャプテンになると7回からのチーム操作になります、面倒臭いですが

2社目はたんぽぽ製作所です
ここは絵に描いたような弱小野球部で、さらに経営状況も苦しいというところです
いわゆる育てにくいところという感じですが、
弱くて1年目から試合に出やすいためアピールをしやすくプロ入りはしやすかったりします
更にこの会社でのみ起こるイベントに能力的に特殊なものが身につくことが多く、意外と重要な会社ですね

お金の概念があって、野球道具を買ったりするときや、出かけたとき、人づきあいをするときなどに使います
このような金銭的な余裕も入社する会社によってだいぶ変わってくるところですね
出かけるのは練習や仕事に比べて見落とされがちですが、スポーツジムがなかなか役に立ったりシティセンターで有用な本を買えたりします

3社目は猪狩コンツェルンでいわゆる強豪です
経営的にも大会社であり、仕事は野球部だと朝10分だけらしく仕事コマンドがそもそもありません
しかし強豪だけあって層が厚く、最初は三軍で入れ替え試験で二軍、一軍と上がっていく必要があります
入れ替え試験は投球・打撃の実技で行われるため操作にある程度の腕が必要で、
それなりに一軍に居る事が出来るなら強い選手を作るのを目指すスタンダードのようなところですね

さらに冥球島編という裏モードのようなものがあり、
これは冥球島で行われる裏日本選手権という大会で歴代のサクセスモードに登場したチームと試合をして勝ち進んでいくものです
さらに倒したチームの選手が自分のチームに入るのでクリアしてきた道筋次第で違ったチームになるという面白さがあります
この冥球島編を最後までクリアするとクリアした時のチームをアレンジチームとして保存出来ます
シリーズの色んなソフトからキャラクターが登場し主人公たちと絡むので、総集編的な要素も持っておりオマケとしては非常に豪華なものになっています
やる内容はただの試合ばかりなわけですがそんなことから今でも語り継がれる人気があったりします
決定版では開幕版でミット移動が見えなかったチームの一部が見えるようになっていたりして難易度が下がっているようです
あかつき大付属が見えなくてキューバが見える辺りがちょっとよく分からないですが
あと決定版は負けてもそのままセーブデータが残ります
これはこの手の連続試合サクセスでは例を見ないものでありいわゆるヌルい仕様で、
ユーザーとしては嬉しい事だと言えそうですがゲームとして見るとどうでしょうといったところでしょうね

というわけで'99のサクセスは例を見ない豪華な仕様となっています
この社会人野球編自体が面白いものなのですが、99年はGBのパワプロクンポケットの高校編、6の大学編と一年でアマチュア野球が勢揃いしたという大きな価値も持っていました
以降のシリーズはマンネリを過剰に避けようとするためにこのようなことはまず無くなったといえる状態なのですが、
やっぱり素朴なアマチュア編が普通に面白いという風にこの99年版では強く感じました
欠点としては各社のオリジナリティーを出そうとして一部の能力取得を所属先会社に限定させたために、
会社で作れる選手がある程度決まっていることなどが挙げられるでしょう
しかしこれはサクセスとしてボリュームを出すと必ずつきまとう問題といえそうなので難しいところだと思われますね

Arrange Team



アレンジモードでは自分の好きなように選手を入れ替えたチームを作ることが出来ます
古いバージョンなので設定項目はだいぶ味気ない感じです
ドラマティックペナントのチームが保存出来るようになったことや冥球島編のチームデータが保存出来ることが特色といえるでしょうか

Scenario


シナリオモードでは1999年ペナントレースの名場面をなぞらえた状況でプレイします
与えられた状況からチームを勝ちに導けばクリアです
古いバージョンで魅力が出てくるモードだと思いますが、
決定版はシーズン後半から選ばれることが多いので開幕版の方のシナリオに魅力を感じるチームもあるといえばありますね

Data Are kore


データあれこれでは選手のデータなどを参照できます
まだ弾道の概念が無かったりパラメータのアイコンの色が古かったりしてこういうデータ部分は古いですね

パスワードは'99開幕版/決定版のものの他に、
GBのパワプロクンポケット、N64の6のものが使えます
任天堂ハードとソニーハードの間でパスワード互換性があるのはこの99年版だけなので、そういう部分でも貴重なところがあります
サクセスのところで99年版は高校・大学・社会人とアマチュア野球サクセスが揃ったという話をしましたが、
このパスワード互換性はその魅力を特に押し出した部分だったといえると思いますね

Home Run Race


ホームラン競争では規定数のうちホームランを打った本数と最高飛距離を競います
1選手なら10球、3選手なら3球ずつ9球ですね
99年版は真芯より少し下にずらす方が打球が上がりやすく感じるのでちょっと辛いところがあります

Camp


キャンプでは色々な操作の練習が出来ます

Pennant Race 1999 Records


公式戦記録では1999年シーズンの公式記録を見る事が出来ます
データベースとして出来が非常に良いので昔のバージョンの重宝するモードであるといえそうです

順位はこんな感じらしいです
今でこそ強い部類と言えるようなチームが強さを見せ始めた頃かもしれません
一番違うのは横浜やオリックスがそこそこで日ハムや阪神が弱いところですね

感想


PSの99年版はPSが当時の主流であったせいか非常に作りの出来たレベルの高いものになっているといえます
当時ならではの別会社ハード間のパスワード互換も魅力でしたし、
素朴で純粋に面白いサクセスは常にマンネリを叫ばれ責められる今のパワプロシリーズでは見られないものと思われます
古いバージョンなのでやはり基本部分に進化前といえるようなところが多くあったりするところがありますが、
シリーズでも一時代を築いた名作として今でもなおやる価値が十分にあるといえると思いますね
やはりよく売れたのか中古でも安くたくさん見かけるので、是非手に取ってみてほしいと思います