実況パワフルプロ野球 2000決定版

2000年のパワプロシリーズは、当時新ハードであったPlayStation2でナンバリングシリーズの7が発売され、
PlayStationでは年号をふったサブシリーズが前年に引き続き発売されました
かつては2000という数字には少し未来的なイメージみたいなものがあったものですが、
2000年代も後半となった今となってはこの2000決定版はだいぶ昔になってしまい古い分類に位置づけられるようになりました
そんな2000決定版を振り返ってみようかと思います

Soft Data

発売日: 2000年12月21日
発売元: コナミ
定価: 5,880円
媒体: CD-ROM
ジャンル: スポーツゲーム
メモリーカード2~9ブロック使用
中古相場: 500円〜1,500円くらい

Opening Movie



パワプロ君と矢部と猪狩が走るムービーからはじまります
やはり今見ると粗さのようなものをかなり感じます

Title


パッケージもそうですが黄緑色のデザインという感じですね
ディスクも黄緑色です

Main Menu


メインメニューです
いつものモードばかりで特にモード的な新要素は見当たりません

Game Mode


チームの並びはいつも通りシーズン順位になっています
2000年シーズン終了後なので2000年の順位ですね

Game Mode View




PS時代の画面は粗いので今見ると多少辛いところがありますが、
慣れると結構感覚は掴みやすいと思います
でもアナログスティックはPS2よりグラグラ動いて使いづらい気がします
あと当然古いバージョンなのでキャッチャーミット表示が存在します
今のバージョンに慣れてると別のゲームみたいに感じるかもしれません

Pennant Race




前作に引き続きドラナチックペナントがあります
キャンプからはじまり選手の能力などが増減したりするわけで、
キャンプ後やシーズン終了後にはアレンジチームとして登録することが出来ます
登録したアレンジチームは成績もつくので、サクセス選手に成績をつけたいときにも使えますね
ペナントレースということでシーズンの日程を進めていって優勝を目指すモードです
ただベテラン選手の衰えが激しいような気もしますね
普通にシーズンをこなすだけの通常のペナントもあります

Success


サクセスモードはプロ二軍編です
7もプロ野球編なのにこれもプロということで当時は何か似たようなのばかりだなあと思っていました
7とは設定自体が異なり猪狩守が主人公の居る球団に所属するので普通に巨人以外のユニフォームを着たりします
あと7と距離を置いたのか阿畑とか猪狩進のようなシリーズに出てくるキャラはあんまり出てこないですね
あと開幕版であったバグなどは直されているようです

このサクセスはサイドAとサイドBに分かれていて、
サイドAはファンサービス重視、サイドBは実力重視という風に球団方針が異なります
サイドAは週毎のコマンドをファンサービスに割くことを強制されるので、まともな選手を作ろうとすると練習に専念出来るサイドBばかりやることになるのが普通です
サイドAも独自のイベントで特殊能力がついたりはしますが
あと99に引き続きお金の概念と野球用品のショップがあるのですが、栄養ドリンクが便利過ぎてお金が余ると体力の意味が無くなったりしますね
このサクセスのいいところは完全に主人公の視点のため主人公のみの操作をすれば良いという事ですね
サクセスというと毎度それが面倒臭いところがあるのでこれはかなりの利点と言えると思います
逆にイベントの乏しさやストーリー性の薄さなどは劣ったところを感じます
社会人編でそれぞれの会社に個性があった99に比べサクセスの内容としては劣化した感じは否めないですね

Arrange Team


アレンジモードでは自分の好きなように選手を入れ替えたチームを作ることが出来ます
今回は99年版に比べて設定項目が増えました

選手の起用法やチーム方針などを設定できます
これはコンピュータにやらせたりする時に意図しているような采配をさせたい時に使えます
背番号アレンジでは2桁の背番号のうち好きなものを割り当てられます 被っても問題ありません

なんと西武ライオンズに松坂大輔投手が居ません
何かちょうど騒動起こした時だったので居ないらしいです

Scenario


シナリオモードでは2000年ペナントレースの名場面をなぞらえた場面をプレイします
与えられた状況からチームを勝ちに導けばクリアです
こういうモードは古いバージョンにも特に魅力が出るのではないでしょうか

Data Are Kore


データあれこれでは選手のデータなどを参照できます
選手データに関してはアルファベットの能力評価のアイコンの色が99年版から変更されたほか、
野手能力においては弾道タイプの概念が登場しました
また投手においては変化球の球種がかなり増えました

パスワードを入力すると他の選手データも登録出来ます
2000決定版のほか、7、2000開幕版、7決定版とパスワードの互換性があるようです
また2000開幕版・決定版のデータが入ったメモリーカードがあればパスワード入力をしなくてもデータあれこれからデータをやりとり出来ます

Home Run Race


ホームラン競争では規定数のうちホームランを打った本数と最高飛距離を競います
1選手なら10球、3選手なら3球ずつ9球ですね
全部ホームランにしても続きなどはありません

Camp


キャンプモードではさまざまな練習をすることが出来ます

Pennant Race 2000 Records


公式戦記録では2000年の公式戦記録を見る事が出来ます
結構詳細なデータを簡単に参照出来るので割と良いデータベースなのではないかと思います

ちなみに順位はこんならしいです
阪神と横浜が今と大違いですね
横浜はこの時のメンバーなんて相当凄いものですよ

感想


PSの2000年版は多少サクセスが前年に比べ劣化した感じがしますが、
7から導入された新要素を多く盛り込んでいるので少し現代版に近くなっているところがあります
サクセスも個性不足を言及しましたが種類が少ない分サイドB1種類で作れる選手の幅は広くなっている(前年度99年版はサブポジションや他打撃フォームなどはたんぽぽ製作所のみなどの制約が大きい)ので悪い事ばかりではないと言えます
2000年版はPSの影が少し薄くなった感じはしますが、これも99の正当な続編という感じでかなり遊べる仕上がりになっていると思います
当時のプロ野球に思い入れがある方、PSの99年版に触れた方などは是非手に取ってみてほしいと思います